これからの土用の丑の日はあなごを食べよう

   来る7月28日は土用の丑の日です。 土用の丑の日といえばうなぎを食べる日という認識の人も多いと思います。 しかし、今そのうなぎが絶滅の危機に瀕していることを皆様ご存じでしょうか。

私たちが普段食べているのはニホンウナギ(Anguilla japonica)という種類なのですが、その生活史はいまだ謎に包まれており、完全養殖が実現していません。

高知県四万十川の冬の風物詩 シラスウナギ漁


  そのため、毎年冬に太平洋沿岸に集まるうなぎの稚魚であるシラスウナギを採取し、それを肥育させて出荷しています。 すなわち限りある天然資源を削りつづけているため、資源量は減少する一方でついには2014年に国際自然保護連合(IUCN)により上から二番目に絶滅の危機に瀕しているENDANGEREDに指定されました。
  このような動きを受けて日本のうなぎ消費は落ち込むのかと思いきや大きな変化は見られず、小売り各社によるうなぎ商戦は白熱し続けています。 いま私たちが行動を起こさずにうなぎを消費し続ければうなぎ資源は順調に減少していき、ついにはうなぎが絶滅して未来永劫食べられなくなる日が来るかもしれません。

  近い将来起こりうる悲劇を未然に防ぐためにも今はうなぎの消費をセーブして資源量が回復するか完全養殖が実現し天然資源に影響なくうなぎを食べられる日まで待つ必要があります。
  そこで私たちが提案するのは土用の丑の日にあなごを食べるというものです。あなごはうなぎに負けず劣らず脂がのっていて味わい深い魚です。 また、うなぎほどは資源量が切迫していないため今から徹底した資源管理を行えば持続可能な利用も可能ではないかと考えます。 これからの丑の日はあなごを味わうのはいかがでしょうか。

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